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赤壁の戦い!


湖北省京劇院演・京劇三国志「赤壁の戦い」を鑑賞してきました(^0^)

お友達が確保していたのを事情により割安で譲っていただけたので、
めっちゃめちゃイイ席!前から5列目!
だから演者の表情はもちろん、服や旗がひらめく音までばっちりタンノウできましたw
感謝!感謝!

内容は赤壁の戦いをコンパクトにまとめたもの。
諸葛亮が東南の風を吹かせて曹操が退却し、関羽が追い詰めるものの逃がすところまで。
台詞は当然中国語ですが、左右舞台ソデに電光掲示板があって、
そこで日本語が表示されるので、読みながらの鑑賞でした。
だから若干舞台に集中しづらかった部分はあったかも。
台詞がコンパクトにまとめられてたんで、まず読んで把握して舞台見て、みたいな感じ。
あ!舞台ソデに蚊帳で覆われてるようなスペースがあって、
そこで二胡とか琵琶?とか音響生演奏でしたw演技見ながら合わせられるようにしてたみたい。







京劇観るの2度目なんですが、前は3階席からだったので
今回は7~8mほどの間近で見られて、まず迫力に感激!
それから衣装の美麗さにうっとり!
そして演じる「国家一級俳優」さんたちの朗々たる美声、歌声にほれぼれ!
もちろん本場の劇団員さんですから特有のアクロバティックなアクションもばっちり!
いや~、ホンモノの迫力に触れられて、感激しきりでしたw

あの、見てて思ったんですけど、京劇って中国のミュージカルですね(笑)
独特の、間延びする発音で台詞を喋るのと、朗々と歌い上げる部分とがあって、
あーまるでミュージカルだな~と思った次第(笑)
それとは別に音楽に合わせて決まったステップ刻んで登場し、
シャン、て鐘の音とピッタシに目線を決める、いわゆる「決めポーズ」みたいなのもあって、
歌舞伎みたいと思ったり。
重要キャラが登場する際にはどうやら決まった「型」があるようで、
それはお能みたいだなと思ったりも。
伝統芸能ってそういう培われた「型」「パターン」を積み重ねていくのだとするなら、
それはどこも変わらないんだろうなとかぼんやり。

一番印象に残ったのは、赤壁で炎があがったという場面です。
舞台をところ狭しと「火」役と「水」役がせめぎあってアクションを繰り広げるw
(衣装と冠がそれぞれを表現するようなデザインだったw)
水を表現した幕がひらひら~と通りすぎて「水」役がジャンプしたら
その真下を「火」役が一回転する、とかね。旗使ったり、連続バク宙とか!
台詞無しで、ただ身体表現で「火」と「水」を示しているのがわかってすごく面白かった!
アクションの素晴らしさに拍手も起きましたw

(そう、京劇ってどこのタイミングで拍手するの?よく分からなかった(苦笑))

個人的にいいなと思ったのは、関羽役の役者さんの気合いが入った歌い方と、
趙雲のカッコ良さw 特に趙雲、1人舞台に出てきて黙々と演舞する、ってだけの場面もあったw
あとで調べたら関羽役の方はこの作品の演出も手掛けられてる方とのことで、
その分思い入れがおありだったのかも。間の取り方とか張った声とかすごかった。
そうそう、魏軍の武将が6名くらいずらりと出てきたんだけど、
背中に旗を4本ずつ差して皆それぞれ色とりどりの刺繍とか美しい衣装で、
その格好の人たちがずらりと並ぶとそりゃもー壮観!(^0^)
基本ヤラレ役でしたが(苦笑)、衣装のすごさに溜息がでました~v

観てる自分は基本的な赤壁の流れが分かってたから
字幕の文字とかひっかからずにさっと読めたけど、
分からない人には分からなかっただろうな…(^-^;)と思いました。
京劇独特の節回しとか場面説明とかが日本の演劇リズムと当然違うので、
そこで戸惑っちゃた部分はあるかも。
特に2幕目の後半は歌と台詞ばかりで舞台上の動きがほとんど無かったので、
見た目に分かりづらくてそこはちょっと魅力半減でした…。まあそういう場面だったんだけどね。
(曹操が3度もやられてちょっとカワイソウだった(苦笑))

魯粛はオタオタだし張飛は声大きくて張飛っぽかったし(笑)、
周瑜は女性のような甲高い声でやっぱ美周郎なんだなと思ったり(笑)、
趙雲は白と青の衣装がきれいだった~美形メイク!w
劉備さんは気がつけば諸葛亮に立場取られてたりしてたけど(笑)、
そういう「三国志」イメージが舞台から感じられて興味深かったです(^-^)
やっぱり中国本場での固定イメージでキャラが伝わってるんだなあって。
お面や衣装の違いで身分や役職を表していたようだったけど
そこも理解できてればもっと面白かっただろうな~。

そんなところで。ホンモノの迫力に触れられて満足!二胡の音色が耳に心地よかったですv
by katuhiro-iyama | 2010-05-26 23:03 | 日記 | Trackback | Comments(2)
Commented by hypermind at 2010-05-27 20:46
おおお〜!京劇いいですね!
小生も昔一度だけ見たことがあるのですが、面白いですよね。
機会があったら、また生観劇したいなぁ。

ちなみに。小生の一番好きな映画は、京劇題材なんですよ。
『覇王別姫・さらば我が愛』という映画。
この記事読んでたら、見返したくなりました。
Commented by katuhiro-iyama at 2010-05-28 01:08
生観劇で感激!(……ごめんなさい(爆))

いや~美麗な衣装に溜息、派手なアクロバットに喝采、ってやつでしたよ(^-^)
元ネタを知ってたので尚楽しめたってのはあると思います。

覇王別姫もタイトルは聞いたことありますよ~名作らしいですね!
息抜きに見返すのも良いかと思いまっす(*^-^*)


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