オルフェンズ考


鉄血のオルフェンズ終わってしまいましたね。やー、感想は前エントリで書きましたが
この作品について語りたいことがやまほどw
というわけでしばしお付き合いください。

ええとですね、2期の展開は序盤すぎくらいからなんかワタシの脳内で
危険信号がぴこんぴこんし始めてですね(苦笑)
これは1期ほどハマりきれないぞ、のめり込むとキケンだぞ、となにかがささやく(苦笑)
しかしミカオルは気になるし面白いことには変わりない。ってんで
どうかなー、どうかなーと気が引けながら視聴していた状態でした^^;
まあ、ずっと鉄華団ひいきで見ていたことには変わりなく、
火星の王になるとかいう、ふつー考えたらいかがわしいことこの上ない目標(苦笑)を掲げてきたりして
なんだか顔見知りのにーちゃんたちがどうなっていくのか、ハラハラしながら見守りつつ、
感情移入するのをできるだけ避けていた、というような見方をしていた気がします。

案の定、というか2期終盤は鉄華団がどんどん悪い状況へ追い込まれていく展開が続いて;
ほんと辛かったです(汗)ツイッターの鉄血用アカウントで他の人の感想拾いながら傷をなめ合っていた(苦笑)
個人的にぼんやり思うのは……やっぱりお話し的に、カタルシスというか
視聴者への爽快感というの欲しかったな、というところです。
形だけでも手を取り合って笑い合う、とか敵キャラを討ち取って戦況が好転する、とかそういう、
思い入れて見ていた視聴者へのなんらかの救いは欲しかったかも;
(終盤、オルガが地球へ逃げ出す、その算段を組んでいたあたりでは
ようやくこれでスッキリ戦闘して終われてキャラクタたちが心から笑える展開になるんだ、希望がみえてきた、
なんてホッとしてたんですけど……そこがクライマックスだったなあと……)
結局、鉄華団にとっては終始不穏を感じさせる物語で、
主人公側として見ていた鉄華団は「作品」の主役であっても「物語」の主役ではなかった、
という複雑な結果に……(苦)
制作側でも視聴者に救いを、という声があったそうなんですが(公式イベントのパンフにそんなコメントがあったとか)、
カタルシスを作ってくれてこの結末か……!と震えるしかない(汗)

脚本や制作側に文句をつけてるわけではないです。
作っていただいて、見せてもらっているだけで本望……幸福です(´ー`)
我々は甘んじてそれを享受するのみでありますm(_ _)m

全体として良かったところは、モビスルーツの扱いがこれまでのガンダム作品と異なったところ。
モビスルーツ同士で近接武器つかった打撃戦、ビームではなく弾丸の発砲式武器での戦闘シーンがメイン、
というところでしょうか。ガツンドシンとぶつかりあうモビルスーツ、斬新でしたw
2期で、過去の武器としてビーム砲が出てきましたけど、その世界観のなかでビーム使われると
また違う恐怖というか、畏怖みたいなのを感じさせられて、面白い試みだったなと思います。
(ただこれも善し悪しで、近接戦闘メインだと正直宇宙空間での戦闘が向いてなかったなと……(苦笑)
砂と土にまみれた埃くさい地面での戦闘を想定した武器設定だったように思えました。)
宇宙空間での「音」の表現にも個人的に違和感があって、そこは残念に感じられたところです。
(宇宙での銃撃戦での弾丸のバフンボフン音が響くのがもーツッコミしまくりで(苦笑)
せめて発射音だけとか跳弾の音だけにするとか、音の響きを調整するとか、
なんか地上と宇宙で戦闘表現を変える方法もあったんじゃないかなあとは思ったりもします)

他に良かったところというと作画が動画などアニメ作品として、
一定以上のクオリティで毎週見せてもらえたのが一番良かったところかなと。
2期1話を映画館で上映されるイベントに行って実感したんですが、
TVシリーズ作品の映像をそのまま映画館の大きなスクリーンで流せるって凄いですねw
作画のアラとかレイアウトミスとかあったらすぐバレて気にかかるようなものだと思うのに、
映画作品とまったく遜色ない作りでしたもんね……。
あのクオリティの高さ、素晴らしいとしか言いようがない。
スタッフの皆さまはきっとギリギリまで全力調整されたと思いますが
少なくともTV放映された部分では手を抜いたところは感じられなかったし、
チカラ抜いている部分もガクンと質が下がるという印象でもなかったですしね。素晴らしかった。
最高のクオリティをどうもありがとうございました^^

あとはちょっとつらつら考えたことを。












オルフェンズ放送後、ネットの一部で「鉄華団は新選組みたいだ」
という意見が散見されました。なるほど、自分も2期視聴中ちらほら、新選組ぽい印象を受けた記憶があります。
歴史上に埋もれたならず者集団、活動した時期はほんの数年、
ミカオルの立ち位置は近藤と土方の関係をほうふつとさせます。
だけども両方のファンとして言わせてもらうと、似て非なるもの、というところです。
何より鉄華団は家族としての繋がりを重視してたから、新選組のような内部粛清がなかった。
ここは大きい差異だと思います。(あと主目的も違うしね……なりたいものがあったのかどうか)
ただ、公式ラジオなどで、鉄血では新選組をやりたかったというコメントも一部出てまして、
えーそうなの~?と、そこは少し残念な気持ちになりました(苦笑)
戦場でしか行き場がない少年たちの姿をオリジナルのキャラで生々しく描く、
そのためのお話しだと思っていたのに
元ネタがあるんだよねー、と言われてしまうとちょっとそれは……という感じです(苦笑)
いや、個人的こだわりなのでスルー推奨(苦笑)

あと個人的に気になったのが作中で使われた慣用句、「錦の御旗」「ハーメルンの笛吹き」ですね。
語源とかその語句の成り立ちとかを考えて使ってほしいなと……(汗)
錦の御旗なんて、究極、オルフェンズ世界の歴史上に、
”時の政府にたてついた戦争が起きて時の朝廷のようなところから鎮圧承認を得た旗印が立った”、
という出来事があったんだ、とも取れるような語句なわけでね(苦笑)
便利な慣用句ですが言い換えも可能ですし、その語句を使わないような台詞回しとかも
一考願いたいところでした。
(ワタシが幕末好きだもんだからそんな些細なところが気になるだけかな、
とは思ったりします。みんな気にならなかった?;)

それにしても、この「鉄血のオルフェンズ」を総括、ひと言で表そうと考えてみたものの
なかなかまとまらなくてモヤモヤしながら友人と作品について語り合っていたのですが、
そこでふと気づきました。この作品、「価値観」の描き方がとてもフラットだと。
現実の世の中の、あらゆる価値観への偏りをかぎりなく削ぎ落として、
できるだけ中立な見方で描かれているような気がしています。
例えばヤマギは男性キャラだけど男のシノを好きだと作中ではっきり明かしています。でも
周りのキャラは特に異性だの同性だのにこだわる風でなく、あっそうなの、と
とてもシンプルな表現しかしていません。
例えば家族。オルガや名瀬さんは組織を家族と位置付けて、だから守るんだと意識づけしていましたが
じゃあ具体的に「家族ってどういうもの?」という踏み込んだ表現はなされていませんでした。
敢えて言うなら子を残して血を繋いでいく形もある、というくらいで。
家族、というワードひとつ出して、あとはその形を受け取る視聴者に委ねるといった趣でした。
この作品において「Aといえばこう!」「Aは普段こういう風に描くけどうちじゃこんな風に描くよ!」といった
「既成の価値観を踏まえた別視点の提示」は実はあまりなされていなかったように思えるのです。
限りなくフラット。AはAであるかどうか、それすら直接描かれない。
これって凄い事だと思うのです。言いたい事が伝わるかどうかわかんないけど。

「鉄血のオルフェンズ」では提示されたキャラ造形やエピソード、描かれる情景全てが
見ている視聴者個人こじんの価値観で捉えられて受け止められていました。
ガエリオのこと純粋で友情に厚くてとてもキレイだと思う人もいれば、
復習の目的しか見えてないから人道的な行動ができていない、視野が狭い、と受け止める人もいた。
ラスタル公の決断が、後顧の憂いを絶つために徹底的にやる手段なら致し方ないと捉える人と、
禁忌武器を持ちだしてまでやることなのか、ただの禁止武器使いたいだけやん、と捉える人(ワタシだ)もいて、
ほんと、キャラの動静ひとつひとつに、ネットの感想はざわめき、多種多様な意見を見たように思います。
制作側も、意図的にキャラに二面性を持たせるようにしたと言っている様ですが(アニメ誌のインタビュー)、
それにしたって敢えて どちらでも取れる ように描いてくるのは
よほど明確な意図がないとできないなと。人間どっかに思考の偏りは出てくるものなんだけど……。

この「鉄血のオルフェンズ」は、見ている視聴者個人の価値観にダイレクトに訴えてくる作品だと、思います。
作中の価値観が全てフラットに描かれているものだから、
受け取る視聴者それぞれの内面の価値観が浮き彫りになる仕組み。
これってアニメ作品というより、創作もの全てにおいて初の試みなのではないでしょうか。
どう思う?と問題提起するでもなく、だからこうしよう、と意識改善を求めるでもなく……
この物語はこうこうでした、おしまい。で 潔く全てを視聴者に渡しているのです。どう見るかはあなた次第、と。
ワタシ、この作品本当に凄いと思います。後世に残る作品になるかもしれない。
今はまだ評価が落ち着いてないけれど、時の流れとともに数年経てば
ものすごい名作に化けるかもしれない、と思っています。名作誕生の瞬間に立ち会えたのかも。
ファンのひいき目かもしれないけど、これは本当に凄い難しいことを成し遂げた作品だと思えます。

(唯一、惜しいと思うのは、これが「ガンダム」を冠しているということ……
「ガンダム」でなくてよい作品だと思うけど、「ガンダム」じゃなければここまで多くの人の目に
触れられなかったと思うし……予算とか(苦笑) なので、価値観がフラットといいつつ
「ガンダム」を掲げている限りはフラットになりきれてない、という……。そこは痛恨……。)

以上、こんな感じでワタシがオルフェンズについて考えたことを書きまくってみました。
あのねえ、ほんともう、ねえ、ミカがかっこ良かったんだよぉぉ(ノД`)・゜・。
伊藤悠先生のキャラ原案ってだけで飛びついて、絵が動いてるだけでも嬉しかったのに
メンタルめためた強いしフラグブレイカー(笑)だし、かといって対オルガには表情変わるしで
ほんとにメロメロになったんだよ~~ww普段好きにならない系統のキャラだったのに……
(これまでだったら間違いなくオルガにはまってた。ミカはオルガの魅力以上だった(笑))
こんなにオルフェンズにのめり込んでしまったのはひとえにミカのおかげ&せいです。スゲェぜミカぁ……。
あとオルガ団長の遺体……どうなった~。想像して補えってか~公式なんか供給おくれ~(爆)
あとやっぱりこれだけは言わせてほしい……幸せなミカオルが見たかったよぉぉぉww
戦いしか知らない人達であっても、平和な世でどうやって生きていくのか、その姿が見てみたかった……。
ぐすんぐすん(:_;)

そんなこんなで(苦笑)
長々とお付き合いありがとうございました!あーやっとスッキリした!!www




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by katuhiro-iyama | 2017-04-09 00:08 | アニメ感想 | Trackback | Comments(0)
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