2017年 09月 09日 ( 1 )

1600年


ようやく鑑賞できました原田眞人監督の映画「関ヶ原」。
今回は箇条書きでネタバレ感想




・主演の岡田准一さんが良かったっす。腰の据わった三成だったかな。
 従来のイメージの ちょっと神経質で陰険な三成を期待すると裏切られます(笑)
 融通の利かない頑固者だけど情に流される三成で、そこはかわいかった。
・島左近役の、平岳大さんがすごくよかった!長身でガタイが良くて超カッコ良かったです(笑)
 三成のよくないところを指摘して諫めつつも ともに突き進むところが印象的。
 まさか爆発するとは思わなかったけど(苦笑)
・秀吉役は滝藤賢一氏、臨終の際のガリガリしわしわな風貌、ほんとにあそこまで減量されたのかな?
 序盤の意気軒高な雰囲気とまるで異なっててすごく感心しました。
・有村架純さん演じるくのいちの 初芽。時代劇は初?とうかがってたんだけど所作がしっかりしてて
 ぬかるみの中で殺陣もこなしてて見応え十分でした。
 ただ、この作品に彼女を登場させる意図がラブロマンスくらいしかわからなくて
 (それか、関ヶ原の戦いに「忍び」という要素を重点的に入れたかったのか)、
 ちょっと困惑を感じたりも。「狗」という立場をわきまえた仕草、ふるまいはすごく良かったです。
・家康役の役所広司氏!この方は本当にすごい。
 風呂のシーンで見せた貫禄あるでっぷりした太鼓腹。あれ特殊メイク?と思わせるほどの
 りっぱなおなか、体形でしたが本当にあの体系にするべく調整したとしたら本当にすごい。
 顔つきも表情も、怖いくらい「家康」のイメージに入り込んでいる印象で、
 この作品はこの方で持ってると言っていいくらいだなと思わされました。素晴らしかった。

・着物がよかった。衣装がちょっと珍しい感じの柄だったり文様だったりして
 あちこち目が惹かれました。大阪城時代の三成の、ぴかぴか具合も興味深かった。
・ひと買いや戦場荒らし(死体や刀とかを漁っていく下人)とか、当時ならではの描写もしっかりされてて
 知識がないとびっくりするかも。全体的に戦国時代について基礎知識があることを前提に
 表現されている感じでした。
・事前に台詞回しが早くて難しい、とは聞いてはいたんですが
 聞き取りづらい言い方だったり小声だったりで、えっ今何てった?てなる部分が多かったです(苦笑)
 個人的には全体の1/4ほどの台詞がはっきり分からない印象でした(苦笑)
(前後の文脈でなんとか解釈……といった感じ。あ、薩摩弁も聞き取れたの1/3程度です(笑))

・合戦シーンは本当に本当に秀逸!素晴らしかったです(感激)
 母衣騎馬(ほろきば)、弓、鉄砲、槍……戦場で飛び交う武器とその使い方が
 知識として知っていた働き方そのままで何度も感嘆しました。
 砦から射掛ける弓、整列斉射する鉄砲、木槌やオノとかも振りかざしていました。
 特に槍は突き刺すのではなく、先端の刃を振りまわしつつ地面にたたきつけるように
 威嚇攻撃するための武器だったのが今回の合戦シーンでいかんなく表現されていて感服です。
 戦場を駆け抜ける騎馬兵は、思わず身震いするほどの迫力。この映像、あちこちの媒体で使ってほしい(笑)
(撮影大変だったろうなあ……。どうやらCG入ってたようなんですが違和感がまったくなく、
 大勢のエキストラを使った大規模な撮影だなあとしみじみと見入りました。感激。)
・ただ、その見ごたえある合戦シーンに至るまでが長い(苦笑)
 そりゃ「関ヶ原」ですから、そこに至るまでの時間と描写が大事なんですけども
 正直 華のある役者さんが少なく、人物描写も駆け足のため感情移入しづらかったので
 冗長に感じられてしまいました……。合戦シーンは本当に見どころ!そこまでが!(笑)
・個人的に松ケンこと松山ケンイチ氏(直江兼続役)と岡田准一氏の共演シーンが一番テンション上がりました(笑)
 だって2人とも大河ドラマの主役同士なんだもん(笑)2人ともよかったな~うへへ。

・撮影場所が主にお寺とか日本庭園とかで、いろんな映像作品で見たことあるような場所ばかり
 だったのも印象的でした。「真田丸」でも撮影してたよな~あそこ、みたいな場所がうようよ。
 雰囲気が出ててすごくよかったですが、実際はここまで豪奢じゃなかったよなあとか
 突っ込みいれちゃうとキリがない(苦笑)
・全般的に、ちょっと映像に没入しづらくて、見ながらも 撮影たいへんだったろうな、とか
 この馬あとで乗り換えて別シーンで使ったんだろうか、とか
 わざわざこの撮影のために掘っ立て小屋作ったのかなあ、とか
 作品世界に関係ないことをぼーっと考えながら眺めていることが多くて(苦笑)、
 そこはちょっと残念だったかなあと思います。没入感が得られなかった。
 たぶん、この作品で「何を言いたかったのか」がはっきり伝わってこなかったことが
 大きかったのではと思います。監督が何を伝えたくてこれを作ったのか、意図がつかみにくかった。
 自分は見てて、「やっぱ人間同士が殺しあう戦争はいやだなあ」とかくらいしか感じられなくて(汗)、
 さすがにこの作品が言いたいことはそこじゃないだろうなあと(苦笑)
 合戦シーンが見どころではあるので、そこが撮りたかったのかなあ。と。なんとなく。

点数をつけるとしたら100点満点中の 85点!といった印象でしょうか。
もちろん合戦シーンのすごさと、役所広司氏、岡田准一氏、平岳大氏の熱演ぶりで。
所作とかしぐさとか、映像美もよかったんですが、
心底面白い!とまでは ハマれなかったのでそこは減点、ということで。
歴史ものに興味がある方には1度見ておかれることをお勧めします~。事前勉強が必須です(笑)
そんなかんじで!



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by katuhiro-iyama | 2017-09-09 23:27 | 映画話 | Trackback | Comments(0)