あの頃のおはなし


そういや先日、法事に呼ばれたので行ってきたのです。

法事といっても自分には直接面識のない、血縁も遠い人のことで、
場所も遠いし正直ピンとこなくて、面倒くさいと思ってたんですよね(苦笑)

そしたらその席でご一緒になった老婦人と意気投合しまして(笑)
戦争のお話をたくさん聞かせていただきました。
御年87才にはとても見えない、生き生きとしたご夫人で(お耳も遠くない)、
震災に関して「あの風景が戦時中の焼け野原に見えた」という話題から
いろいろ、実際に体験した事でないと伝わらない、
リアルな当時のお話を伺えたんです。

学徒動員で何も聞かされないまま砲弾を磨いていた、とか
マッカーサーを挑発する掛け声で竹槍の練習をしていた、とか
一時、親戚を尋ねて満州の国境近くでひと月ほど滞在していた、とか
(具体的な地名聞いたけど忘れちゃった。釜山を「ふさん」と呼んでらした)
帰宅する途中でB-29に遭遇し、超低空飛行で爆撃を受けたが、
近くの空き家に避難してかろうじて事なきをえた話とか
(コクピットのパイロットの顔が見えたそうです!
青い目とワシ鼻が鬼のように見えた、とのこと)、
中共党、という組織があったとか、
も~いろいろ。

たまたま同じ場にいた同年齢のおじいさまも、つられて?ご自身の話をしはじめて、
その方は終戦直前の1月1日に召集を受けて、1週間ほど公園で用兵練習をしたあと
明け方3時4時にたたき起こされて徒歩で移動、そのまま朝鮮半島に渡ったとか。
満州近くの土地で極寒の季節をすごし、
兵隊がぞくぞくと1箇所に集められはじめたころに終戦を迎えた、とのこと。
徴兵はされても戦闘には参加しなかった方の貴重なお話でした。
(終戦後引き上げる途中、プサンだかピョンヤンだかで土地の人たちが
路上に車座になって集まり、「独立万歳」と叫んでいた様子を目撃したそうな)

やはり当時そのときを生きていた方のお話はすごくリアルで、
そのときじゃないと分からない世情というか世間の空気みたいなものが
ひしひしと感じられて……。いいお話を聴きました。
戦後70年近く経って、キチクベイエイと教えられた外国人とも普通に交流する時代になって、
「社会は変わりましたね。便利になりましたでしょう」とお尋ねすると、
「ほんとうにねえ、あまりに便利すぎて申し訳ない気持ちになるわ」
と仰ってたのが印象に残りました。

70年も時が経つと、現代に生きる我々にとっては
当時のことなぞもうファンタジーといっていい感覚なのではないか、と
思っていましたが、いやいやどうして。
リアルタイムで体験された方のお話のチカラはすごい。全然ファンタジーじゃない。
体験談のすごさを実感する興味深いひとときでありました。

おかげで法事は全然退屈じゃなかったよ……wてへ。
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by katuhiro-iyama | 2012-03-13 20:55 | 日記 | Trackback | Comments(0)
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