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オメガ31話


オメガ31話、個人的に期待半分不安半分の双児宮!
作画監督がなぜか3人体勢。福世さん、牛島さん、安藤さん。
たぶん、ここまで作画スタッフとしてされてきた方々じゃないかしら。
演出は波多野さんで、堅実で奇をてらわず、かといってつまらないわけではない、
地味~にいい仕事をされる方でした。
脚本、伊藤イツキさんという方で、調べたら小説家さんでもあり、
15話の市っちゃん先輩の話を手がけた方のようで。
小説家さんならば今回の内容の濃密度もナットク、という印象。ふむむ。

そうだ、前回1つ間違いがありました。
古谷さんのナレーションで正しくは「地球が闇に包まれるまで」と言ってて
今回は「…あと10時間57分」!ひょえー(笑)
てか、リアルに30分ほど進んでるー(笑)

では本編!ハービンジャーとの決着はまだ着いておりません。
青銅たちは「光速の動きによって出来た空間の歪みによって飛ばされた」と
それらしい理由(笑)がついておりますが……さて。グレーテストホーンにそんな付加要素があったのかw

今回は双児宮に飛ばされた龍峰くんが主役。
いったんは引き返そうと考えますが、コウガくんの前へ進もうという情熱を思い出し、
先へ足を進めます。(「コウガ…!」と呼び捨てで呟くのが良かった)
双児宮へ入ると、なぜか足元に「リス」が(!)。ディフォルメじゃなく小動物のリス。
リアルな作画で「お待ちしておりました龍峰サマ」とか喋りだすww
龍峰じゃなくてもびっくりすると思うけど、そのままリスについていったら
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宮の中すごかった。

違和感アリアリの風景をしばらく進むとそこにはお茶とお菓子が用意されたテーブルが。
リスや小鳥たちが騒ぎ出し、気配を感じた龍峰が振り返ると……
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「私はこの双児宮を守護するパラドクス…。」
(声はゆかなさん。やや高めの声で落ち着いた喋り方)


今回脚本がとても濃密で、展開が凝縮されてました。
その分セリフの分量が多めで…ゆかなさん大変だったと思われますが
出来る限りその展開を再現しつつw


なぜかとてもリアルなお茶菓子(笑)
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お菓子の作画上手~い。









パラドクス、「ごきげんよう、龍座(ドラゴン)の子。」とか言って
龍峰にいきなり抱きついた(!)りして、とても嬉しそう…。
女性聖闘士が素顔をさらす意味はご存知?とか意味深なことを聞いてくるが、
「そう、殺すか、愛するか……。私。あなたを愛してあげるわ」
……こりゃ龍峰でなくても拒否ると思うんですが(苦笑)、
まずはいきなり着席させて「ようこそ、双子座(ジェミニ)のお茶会へ」なんて。
目が笑ってないような作画が却って怖いぞ(苦笑)

パラドクス、お茶しながら語るところによると、
昔ドラゴン紫龍に助けられたことがあって、それ以来「あなたのお父様のFANなの」
(ええ~…アヤシイ…とは思ったがどうやらほんとらしい…)
そして龍峰は尊敬する紫龍の息子だからマルスに打ちのめされるのは惜しい、
降伏しなさい、と勧告する。
「選択なさい、2つに1つ……降伏か、戦いか」(←懐かしい台詞w当時は「降伏か、死か」だったな)

紫龍を尊敬してるならなぜマルス側についた、と龍峰が責めても
パラドクスさん、「マルス様は愛情深く、悪ではない。
マルス様が治める世で私は皆に愛され、あらゆる愛を統べる者になるのよ…!」
と恍惚。
そりゃ龍峰でなくたって「戦う!」ってなると思う(笑)
(しかし龍峰、ちゃっかりお茶はからっぽだww)

戦う、とは言ったものの全ての攻撃を避けられる龍峰。
愛してるからあなたのすることが分かるのよ、とか
それらしいこと言って近づいたパラドクスさんのほっぺチューで
龍峰なぜかすっ飛ばされるwww
しかも、次の技を予言して、実際に龍峰がそのとおり慮山昇龍覇を繰り出した次の瞬間、
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「慮山昇龍覇!」
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「これが愛のチカラ…!」
えええ~~!?ww

いくら好きだからって紫龍さんの技練習しただけで習得できちゃうもん!?(爆)

倒れた龍峰の前で語られるパラドクスさんの過去回想。(再びこのパターン)
アメリカっぽい住宅地で育ったらしい彼女は、
なぜか生まれつき人の運命を予見できる不思議な能力があったらしく、
却って家族に疎まれていた。
でも、その家族を事故で亡くした時に偶然、ドラゴン紫龍に助けられた彼女。
紫龍のことを「愛」そのもの、出会いは運命だった、
家族に愛されてなかった私を見知らぬ彼が愛をもって助けてくれた…。

だから自分はパラドクスと名前を変え、聖闘士になった……と言う。
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ここ、逆説的な彼女の立場をすごく端的に表してた、すごく納得できる場面でした。

そして龍峰に選択を迫ります。「クロスロード・ミラージュ」(個人的にいい技名と思う)
いきなり背景があのアナザーディメンションみたいな空間に。
「ここは亜空間。あらゆる分岐点の外側。人は知らぬ間に無限の選択肢を選んでいるの」
そう言ってパラドクスさんが示したのはある未来の1つ。
龍峰たち青銅がマルスに敗北した後の世界。龍峰は父のように五感を失い、倒れ、
世界中の小宇宙が枯渇して生命は死に絶える。そんな未来。
もう1つの未来。
龍峰たちが降伏し、戦闘が長引かずに決着した世界。
人々は新世界・火星に移住し、争いも苦しみもない日々を過ごす。そんな未来。
そこでは紫龍も復活して龍峰と過ごすことも可能… ↓
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ふおおお!紫龍お父さーんっww


両極端の世界を見せられて、そのどちらかを選べと迫られた龍峰、
幻だ!と否定しようとしても
「…僕らが戦わない方が皆が幸せになれるのか…!?」と苦悶する。
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「そう、矛盾、逆説、相容れない2つの真実。…それがパラドクス」

アンビバレンツ、というやつか…これはすごく納得させられる展開です。

しかし。
龍峰を愛してるから未来を選択させてあげるの、という態度に
龍峰ついに小宇宙が爆発します。亜空間を破られ、衝撃のパラドクス。
龍峰「それは愛じゃない、愛の名のもとに他人を支配しようとしているだけだ。
でも、僕は別の未来を切り拓く!仲間たちと!」

渾身の慮山昇龍覇!対抗するパラドクスの昇龍覇を押しやって、
龍峰が1人でパラドクスを倒すことに成功!

……と、倒れたはずのパラドクスの目が見開き、髪の毛がみるみる漆黒に(!)。
辺りが闇に包まれたかと思いきや、ゆらりとパラドクスが立ち上がる。
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「…女の顔に傷をつけるとは……
このクズめぇ~~っ!!(怒)

龍峰を、クズが、詫びろゴミムシ!(ひでぇw)といたぶる彼女の姿。
愛するが故に傷つける、憎しみのパラドクスさん……なのでした。
(何気に自分で踏みつけた花をそっと元に戻す仕草も見せつつ)

その頃ユナさんは第四の宮、巨蟹宮にたどり着いていたのでした…… 次回へつづく!


いや~。今回は脚本の勝利でした!wすごく良かった。
3重のパラドクスを仕込んでいたのがとても面白かったです!
(愛されなかったパラドクス、矛盾と逆説のパラドクス、そして愛と憎しみのパラドクス)
二面性、矛盾、両極端の選択、という
双子座から連想されるあらゆるアンビバレンツを取り込んできたような印象を受けました。
お見事!(^0^)
あえて反論するなら、双子座は「愛」の星座じゃありません…
「愛と美」はうお座、アフロディーテさんの専売特許ですんでww

それと、戦闘の間に異変が起こっている地上の風景、逃げ惑う人々のカットが
入っていたのも良かったです。旧作アニメではあまり見られなかった印象なので。
個人的に今回は、脚本に技能賞を差し上げたいと思うくらい
気に入りました~。伊藤イツキさん、素晴らしい。ベタ褒め。
あと演出も技巧に凝るわけでなく、ひっかかるところなく、堅実に表現されてて、
流れるように見られたのがすごく好感でした。
カットの切り替えとか意識しないでストレスなく見られたのが良かった。

さあ、お待たせしました!予告では巨蟹宮の新黄金聖闘士登場ですよっww
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ヤサ男!?キターww(゚∀゚)
OPにもちらっと映ってるんですが聖衣の形状から
大方の予想通りでした(笑)蟹足のヘッドパーツ……(笑)
彼がユナさんにどんな攻撃や態度をしかけてくるか、楽しみっすw
蟹座の失地回復なるか!?(ロストキャンパスで充分回復してるとは思うけど)
それに、牡牛座との決着もまだついていない!w
3宮同時進行キターwwやれるのか?大丈夫なのか?ww

ってことで、今回長文になってしまってすいませんでした!では!
by katuhiro-iyama | 2012-11-05 00:53 | 星矢オメガ | Trackback | Comments(0)


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